ケーブルを高く売るなら「銅ベース」を押さえよう

ケーブルをできるだけ高く売りたいなら、まずは「銅ベース」の動きを理解することが欠かせません。ケーブル価格は、主原料である銅の国際相場(銅ベース)とほぼ連動し、日々変動します。銅ベースが上がれば価格も上昇し、下がれば下落。この基本を押さえておくだけで、売却タイミングの精度は大きく変わります。
銅ベースと価格の関係
銅ベースは、世界経済の動向・為替・投機資金の流れなど、複数の要因で上下します。
- 世界的な景気回復期には製造需要が増え、銅価格は上昇しやすい
- EV(電気自動車)や再生可能エネルギー事業の拡大は、銅需要を底堅く支える
- 戦争や制裁などの地政学リスクが供給網を直撃すると、短期間で急騰することもある
また、銅ベースの変動が実際のケーブル価格に反映されるまでには数週間から数か月のタイムラグがあります。これはメーカーや商社の発注サイクルや在庫調整が影響しているためです。
近年の銅相場動向
2020〜2021年は、コロナ禍による銅鉱山の操業停止や物流の混乱で供給が逼迫し、価格が急騰しました。続く2022年は、EVシフトや再エネ投資の拡大に加え、ロシアへの制裁が重なり、国際価格は過去最高水準を記録しました。2023年以降も需給の逼迫と投機資金の流入によって高値圏での推移が続いており、現時点でも不安定な状況が続いています。
銅ベースと価格の関係
銅ベースの影響を強く受けるのは、銅の含有量が多い太物のケーブルです。
たとえば、VVFケーブルの2.0mmや1.6mmの2芯・3芯タイプは価格の上下動が激しく、相場変動をダイレクトに受けます。一方で、銅の含有率が低い細物ケーブルは変動幅が小さく、売却タイミングによる影響は比較的抑えられます。
ケーブルには多くの種類があり、銅ベースの影響度には明確な差があります。おおまかな分類は、下記のグラフでも確認できます。

高く売るためのポイント
ケーブルを高く売るには、まず日々の銅ベースをチェックすることが基本です。商社サイトや相場情報サイトを定期的に確認し、相場の動きに敏感になりましょう。次に、需要期を狙うのも有効な戦略です。たとえば、VVFケーブルはエアコン設置工事が集中する夏場に高値で買取される傾向があります。そして最後に、買取を依頼するお店選びです。個人間取引はトラブルや手数料のリスクが伴うため、査定実績が豊富で即日入金にも対応できる専門買取店を利用するのが安心です。
VVFケーブルの最新参考相場
※価格は2025年8月時点のもので、状態・相場・在庫状況によって変動します。
メーカー | サイズ | 買取価格 |
---|---|---|
富士電線工業 他 | VVF1.6mm×2C | 5000円前後 |
富士電線工業 他 | VVF2.0mm×3C | 8,500~11,000 円 |
富士電線工業 他 | VVF1.6mm×3C | 6,000~7,000 円 |
まとめ
銅ベースの動きを把握し、需要期を意識して売却タイミングを調整し、信頼できる業者に査定を依頼する。この3つを押さえることで、ケーブルをより高く、より安全に売却できます。不要なケーブルを長く保管しても酸化や劣化で価値が下がるだけです。まずは無料査定を利用して、いまの価格を確認してみてはいかがでしょうか。
関連するコラム・豆知識
買取強化中の電材
様々な電材の買取に対応しています
「電材買取」に関する記事
関連する記事カテゴリー
選べる3つの買取方法
どれがいいか分からない方はこちら
【解説】3つの電材買取方法の詳細を見る