2025年7月 電材買取価格動向レポート

2025年上半期、電材買取市場は引き続き堅調な動きを見せています。銅などの金属価格の高騰や物流コストの上昇により、VVFケーブルや分電盤などの電設資材の市場価値が上がる傾向にあります。また、スマート住宅やインフラ改修などの需要増により、特定カテゴリの製品が高値で取引されるケースが増加しています。
本レポートでは、主要電材の買取価格推移を中心に、市場背景や今後の見通しを専門的な視点から解説します。売却を検討している方にとって、有益な判断材料となることを目的としています。
全体概況:電材買取相場上昇の背景と市場トレンド

2024年後半から2025年前半にかけて、電設資材の買取相場は全般に上昇傾向が続いています。背景には原材料価格の高騰(特に銅やアルミなど金属材料)、物流コストの上昇、そして建設需要の堅調さがあります。例えば、銅価格の高止まりは電線類の値付けに直結し、VVFケーブルなどは定価自体が上昇、それに伴い買取価格も上がっています。実際、主要メーカー各社は2024年4月に配線器具・電路機器・電設盤・配管材などの幅広い電設資材のメーカー希望価格を引き上げており(平均で二桁%の値上げ)、その結果、買取市場でも買取基準額が引き上がる傾向にあります。
需要面では、住宅・オフィス・工場向けの設備更新や新築着工が堅調であることが大きな支えです。電設資材はあらゆる建築物で必要とされるため、市場ニーズが底堅く、未使用品であれば十分な需要があります。特にパナソニックの「コスモシリーズワイド21」のスイッチやコンセント、三菱電機の「FREQROL-D700シリーズ」のインバーターなどは信頼性が高く定番品のため、製造日が多少古くても引き合いが強く高額査定が続いています。
一方で、一部製品ではメーカーの新モデル投入により旧モデルの需要が落ち着き、値上がりが頭打ちになっているケースもあります。総じて言えば、「今が売り時」といえる市況ではありますが、市場は常に変動するため、在庫過多な製品や供給改善が進んだ分野では今後価格が緩む可能性もあります。
電材買取ランキング
電材バンクの最新の電材買取ランキングを紹介します。「電材バンク」の電材買取ランキングは、オークション相場や自社統計データを基に算出した独自データとなっており、詳細数値は非公開としています。
順位 | カテゴリ | 割合 | 前月からの変動率 |
---|---|---|---|
1位 | 配線器具 | 25% | -2% |
2位 | 漏電ブレーカ | 18% | -1.4% |
3位 | VVFケーブル | 17% | +1.5% |
4位 | 誘導灯・非常灯 | 8% | +2.0% |
5位 | インバーター | 6% | +2.3% |
電材買取ランキングは、配線器具・漏電ブレーカー・VVFケーブル・誘導灯・非常灯が依然として人気が高く、続いてインバーター・分電盤が5位の座を争っています。
主要電材カテゴリの買取動向
以下、主要カテゴリごとの買取価格レンジと直近動向について詳述します。
VVFケーブル(電線)の買取価格動向
VVFケーブル(塑屋根ビニル絶縁ビニルシースケーブル平形)は、電材買取市場で最も注目されるカテゴリの一つです。未使用のVVFケーブル相場はこの半年間で大きく上昇しました。特に銅相場高の影響をまともに受けており、製造から1年以内の新品同様品であれば、定価の70~80%近くもの高値が付く例もあります。
実際、国内大手メーカー品(富士電線、矢崎エナジー、愛知電線など)の100m巻VVFケーブルの買取価格は、2024年時点で5,500円~9,000円程度だったものが、2025年には6,000円~11,000円程度にまで上昇しています。例えば「VVF 2.0mm×3芯×100m」では昨年約9,000円だったものが、現在8,500円~11,000円前後と最高値レンジが1割以上伸びています。細径の1.6mm×3芯も5,800円→6,000円~7,000円程度に上昇傾向です。
買取業者側も主要メーカー品を強化買取中と謳っており、富士電線工業や矢崎、愛知電線など国内トップメーカー製のVVFほど高値査定が期待できます。一方、製造から年数が経った在庫やパッケージ破損品は減額対象となり、たとえば製造2~3年前のロットだと新品でも数千円台半ばに落ちるケースがあります。
また、輸入格安ケーブルや規格外品はそもそも買取不可の場合もあります。総じてVVFケーブルは現在市場需要が非常に強い(売り手優位)カテゴリーと言えます。未使用品をお持ちなら、ケーブル被覆の劣化が進む前に早めに売却することで高値を実現しやすいでしょう。
漏電ブレーカー(漏電遮断器)の買取価格動向
漏電ブレーカーは安全設備として常に一定の需要があり、中古市場でも人気のカテゴリです。特にパナソニックやテンパール工業など国内主要メーカーの漏電遮断器は信頼性から買取でも引き合いが強く、買取価格は上昇基調にあります。一般家庭用の小型漏電ブレーカー(例えば定格30Aクラス)なら1台あたり500円~2,000円前後が目安で、型番によっては昨年より約10~20%高い査定額が付く事例も出ています。
実例として、テンパール工業の家庭用漏電ブレーカー「GRXB1515B」は2024年頃、900円だったものが、2025年には1,100円前後に上昇しています。また、テンパールの経済タイプ漏電遮断器「72EC7530」は、4,600円程度の高値がついており、業務用の大容量品や分岐ブレーカでも定格によって3,000円~5,000円超のレンジで取引されています。
昨今の半導体不足は徐々に緩和しつつありますが、ブレーカー類は引き続き建築需要やリプレース需要が多く、在庫不足感もあって堅調です。特にテンパール工業や三菱電機製の漏電ブレーカーは「高品質=安心」を買いたい需要者が多く、安価なノーブランド品との差別化が明確です。そのため主要メーカー品は安定高値で、買取業者も積極買い取り傾向にあります。一方、古い規格(例えばかなり昔のJIS旧規格品)や長期間保管され箱が傷んだものは減額対象となり得ます。現状では漏電ブレーカーは売り手有利な強いカテゴリですが、新製品への移行期には旧型番の値下がりも起こりうるため、使わない未使用品は早めの売却が無難でしょう。
分電盤の買取価格動向
住宅用・業務用の分電盤も中古市場で比較的高値が維持されている商材です。分電盤は建物ごとに規格がある程度決まっており、新築・改修で需要が継続的に発生するため、未使用品であれば安定した需要があります。
特にパナソニックや日東工業、河村電器など大手メーカー製の盤は信頼性が重視されることから、買取市場でも人気です。買取価格の一例として、パナソニックの住宅用分電盤(例えば型番BQR86142 等16+回路タイプ)は、7,000円~10,000円台での買い取りが報告されており、実際にBQR86142は約10,400円の買取額提示例があります。他にも8回路程度の小容量盤で6,000円前後、20回路以上の大型盤や分岐ブレーカ実装数が多い盤では10,000円超の査定も珍しくありません。
ここ数ヶ月で分電盤カテゴリも数%~1割程度の価格上昇がみられます。メーカー側の価格改定(2024年4月)で新品価格が上がったことや、商業施設リニューアル需要などが影響しています。特にパナソニックの「ホーム分電盤」シリーズは全国的に流通量が多く、安定高値で取引される傾向があります。電材買取店も主要品番(BQRシリーズなど)に強気の価格を付けているため、未使用の余剰分電盤があれば売り手にとって好機と言えます。ただしカスタム仕様の盤や旧型式で現行品と互換性が低いものは需要が限られるため、標準的な住宅盤・動力盤に比べると査定が伸びにくい点に注意が必要です。
配線器具(スイッチ・コンセント)の買取価格動向
スイッチやコンセントなどの配線器具は、建築の内装仕上げに欠かせない消耗品であり、買取市場でも常に安定した需要があります。
特にパナソニックの「コスモシリーズワイド21」に代表される住宅用配線器具は市場標準となっており、未使用で箱入りのものなら積極的に買い取りが行われています。買取価格は種類や数量によって異なりますが、例えば埋込コンセント(コスモシリーズ)の未使用1箱(おおむね10~20個入り)なら800円~1,500円前後、埋込スイッチ(片切スイッチほか)も500円~1,000円台が一つの目安です。一例としてWTF1532WK(埋込コンセント)は1箱あたり2024年時点、1,500円程でしたが、2025年には1,800円程度に上昇しています。また、調光スイッチや特殊スイッチ(例:埋込調光スイッチC WTC57521W)も人気で、2,500円前後の買取参考価格が提示されています。
配線器具カテゴリは単価自体は低めですが数がまとまると侮れません。パナソニック製品は特に高評価され、同社が2024年に配線器具の定価を平均30%値上げした影響で買取価格もやや上振れしています。一方、旧型番品(シリーズ変更で廃盤になった古いデザインのもの)や汚れ・日焼けがある在庫は敬遠されがちで、未使用でも保管状態によって査定が下がる場合があります。現在は主要メーカー現行品の未使用配線器具であれば、高い換金率(定価の半分前後)が期待できますが、市場在庫が潤沢なアイテムは今後大きな値上がりは見込みにくいでしょう。余剰があれば早めに整理しておくことをおすすめします。
照明器具の買取価格動向
LED照明器具は省エネ需要で市場が拡大。未使用品なら種類を問わず買取可能ですが、新製品サイクルに注意が必要です。 照明器具分野は、近年のLED化の進展により買取市場でもLED照明器具の取り扱いが中心です。未使用のLEDシーリングライト、ダウンライト、非常灯一体型照明などは積極的に買い取りが行われています。国内主要メーカー(パナソニック、東芝ライテック、三菱電機など)の標準的なLED照明なら買取需要も高く、買取価格は堅調ないし上昇気味です。
直近の例では、パナソニック製LEDシーリングライト「HH-SF0051N」が昨年の6,900円から今年7,400円程度に上昇し、LEDダウンライト「LSEBC5071LE1」も2,200円から2,400円に上がるなど、5~10%前後の値上がりが確認されています。一般的な小型ダウンライトなら2,000円前後、12畳用クラスのシーリングライトで7,000円~8,000円、高天井用LED投光器など特殊用途では10,000円超の事例もあります。
需要を下支えする要因として、店舗・オフィスのLEDリニューアルや省エネニーズがあります。中古市場でも新品定価の30~50%程度で取引されるケースが多く、照明器具はサイズやデザインに関わらず一定の換金性があります。
特にコイズミやオーデリック等の高級デザイン照明も未使用なら買取可能ですが、デザインの流行によっては需要に偏りが出る点に留意が必要です。一方で、メーカーの新モデル発売によって旧モデルの人気が落ちるケースもあります。実際、パナソニックのあるLEDブラケットライト「LGWJ50127KLE1」は、昨年7,610円の査定が今年7,600円程度とほぼ横ばいで、モデルチェンジ後は価格上昇が頭打ちになりました。また、もはや主流ではない蛍光灯式の照明器具や水銀灯などは未使用でも買取不可・極めて低評価となることが多いです。総じてLED照明器具の未使用品は強含みですが、モデルライフサイクルが短い商品もあるため、「新しいうちに売る」が高値確保のポイントです。
電線管・配管材(PF管・VE管ほか)の買取価格動向
電線管(PF管・VE管などの配管材)も、電設工事現場で余りが出やすい資材ですが、未使用品であれば買取対象となります。特に近年は樹脂価格の高騰により新品価格が上がったため、買取市場でも配管材の買取価格が上昇しています。
代表的なミラフレキ(PF樹脂可とう電線管)の例では、未来工業の「MFS-16」(16径ミラフレキ)が昨年の900円から今年1,200円ほどに値上がりし、3割以上の上昇率を見せました。硬質塩ビ電線管(VE管)や厚肉電線管もサイズに応じて8,000円~18,000円程度の買い取りレンジです。具体的には、PF管22/28(いわゆる「2分・3分」サイズ)の1梱包(10本束など)で10,000円前後、より太いPF管(3分・5分)で2,000円~18,000円程度という価格が提示されています。国内メーカー品が高評価で、たとえば未来工業・日東工業製なら高め、安価な海外製(フローバル等)は数千円安い買取設定です。
供給面では、メーカー各社が2024年に配管材も一斉値上げしたことで新品価格が上がり、買取需要が増していま。また建築ラッシュによる一時的な在庫逼迫もあるため、未使用の配管材をまとめて売却すれば、定価の50%以上の価格が付くケースもあります。注意点として、中国製など規格外品は買取不可とされる業者もあること、長さカット済みの半端品は評価が下がることが挙げられます。現在は配管材も高値安定ですが、樹脂原料価格が落ち着けば先行き相場が調整される可能性もあります。在庫過多の場合は早めに手放すのも一案でしょう。
誘導灯・非常灯の買取価格動向
誘導灯・非常灯(非常出口サインや非常用照明)は、法令で設置が義務付けられる設備のため一定の需要が常に存在します。新品では定期的な機種更新が行われていますが、買取市場では現行規格のLEDタイプを中心に取引されています。
東芝ライテックやパナソニックのLED誘導灯は人気で、未使用品なら3,000円~¥4,000円前後での買い取りが一般的です。例えば東芝ライテック製のLED非常用照明器具「FBK-20701-LS17」は昨年3,000円ほどでしたが、現在3,300円程度で推移しています。
パナソニック製の非常灯(バッテリ内蔵照明器具)も3,000円前後の査定例があり、非常出口サイン板(壁付誘導灯)もサイズや形式によって2,000円~3,500円程度が多い印象です。
需要の背景には、建物のLED化改修やバッテリー寿命切れに伴う器具交換需要があります。新品定価がじわじわ上がっていることもあり、未使用品であれば定価比40~60%程度の価格帯で取引されることが増えています。
特に東芝ライテックの誘導灯やパナソニックの非常灯は、業者間取引でも引き合いが強く、高価買取の対象です。注意すべきは、旧式の誘導灯(豆電球式や蛍光灯式)は需要がほぼ無いため未使用でも買取不可になりやすい点です。また、本体は未使用でも内部バッテリーの製造年月が古いと減額要因となることがあります。総じてLED誘導灯・非常灯は買取市場で堅調なカテゴリですが、製品寿命(バッテリー内蔵品の場合は電池の賞味期限)もあるので、未使用でも長期保管せず需要があるうちに売却するのが賢明です。
アンテナ関連機器の買取価格動向
地デジ・衛星放送用のアンテナやブースター、分配器といったアンテナ関連機器も未使用なら買取可能です。新築住宅でアンテナを設置せずケーブルTVにするケースも増えていますが、それでも戸建て向けの地デジ(UHF)アンテナ需要は根強く、買取市場でも一定の需要があります。
代表的な平面UHFアンテナ(例:DXアンテナ製 UAH201)では、3,000円~3,500円程度、BS/110°CSアンテナ(パラボラ皿)は、3,000円~4,000円、屋内用ブースターは、1,500円~2,500円前後が一つの目安です。例えばDXアンテナのUHF平面アンテナ UAH201(W)が3,400円ほど、日本アンテナのBS/CSアンテナ 45SRLBが3,600円、マスプロ電工のUHFアンテナ LS56が2,600円の買取参考価格となっています。
直近では、4K8K放送対応機器への交換需要が一巡しかけていますが、それでもアンテナ自体の需要は安定しています。地デジ用アンテナは台風等による破損交換需要もあるため、在庫が動きやすい商品です。ただし、旧型のアナログアンテナやVHFアンテナは現在使い道がないため値段は付かず、規格外の特殊アンテナも買い手が限られます。
またブースター類も周波数帯(4K8K対応可否)で評価が変わり、最新規格対応品が高値傾向です。アンテナ関連機器全体では、他カテゴリほど劇的な相場上昇は見られないものの、ここ半年ほど僅かながら上向き傾向にあります。未使用品で眠っているものがあれば、需要の高い現行規格対応品のうちに売却するのが望ましいでしょう。
インバーターの買取価格動向
インバーターは、省エネや制御需要の高まりで新品需要が伸びている分野であり、買取市場でも注目カテゴリーです。特に工場やビル空調で使われるモーター制御用インバーターは、半導体不足の影響で新品納期が延びた時期があり、その際に未使用在庫にプレミア価格が付いたこともありました。2025年現在、新品供給は改善しつつありますが、それでも三菱電機やオムロンなどの小~中容量インバーターは安定した買取需要があります。
買取価格の一例として、三菱電機の汎用インバーターFREQROL-D700シリーズ (0.75kW)は昨年4,400円ほどから今年5,000円前後に上昇しています。同シリーズの小容量モデルFR-D720-0.1Kも4,000円程度の査定例があります。一般に0.4kW未満の小型機なら2,000円~4,000円台、0.75~2.2kWクラスで5,000円~8,000円、5.5kW以上の大容量インバータだと10,000円超も十分ありえます。
特筆すべきは、三菱電機の「FREQROL-D700シリーズ」や後継の「E800シリーズ」が市場評価高く、買取市場でも高値安定なことです。さらにオムロン、富士電機、安川電機など国内メーカー製インバーターは信頼性から高価買取対象になりやすいです。需要の背景には、省エネ投資や老朽設備のインバーター後付け改造ニーズがあります。今後新品の値下げ競争が起きる可能性は低く、買取相場もしばらく堅調と予想されます。
ただしインバーター機器は技術の進歩があり、旧式は通信対応や効率面で見劣りするため徐々に需要が細る懸念もあります。実際、旧世代のインバーターは未使用でもファームウェアや保証期間の問題で敬遠されることがあるため、新旧交代期には早めに売却しておく方が賢明でしょう。
電材高価買取の実践アドバイス
上記のように、2025年6月現在の電材買取市場はおおむね売り手に好条件となっていますが、より高く売るためのポイントやカテゴリ別の留意点をまとめます。
高値が期待できるカテゴリ
特にVVFケーブル、主要メーカー製ブレーカー・分電盤、パナソニック製配線器具は現在強い需要があり高価買取が期待できます。これらは在庫があれば今が売り時です。相場上昇中の今のうちに売却することで、定価の半額以上~高いものは8割近いリターンも見込めます。逆に放置しておくと市場変動で値下がりに転じるリスクもあるため、好機を逃さないようにしましょう。
売却前のコンディション確認
新品・未開封品であれば買取額は定価の20~60%が基本、開封済みでも未使用品なら10~50%程度が目安です。ホコリ汚れを落とし、箱や付属品(取説・ネジ類)が揃っているか確認しましょう。外装箱の清潔さや製造年月の新しさも査定に影響します。可能なら製造1年以内の品はその旨を示す(箱の製造日表示を提示する等)ことで信頼性が増し、高額査定につながります。
主要メーカー品を優先的に売る
パナソニック、三菱電機、東芝ライテック、富士電線、矢崎など大手メーカーの電材は買取市場で評価が高い傾向があります。逆に知名度の低いメーカー品や海外製の規格品は、買取不可または低額査定になりがちです。手持ち在庫の中で主要メーカー品があれば優先して売却し、マイナー品は問い合わせて買取対象か確認するとよいでしょう。
弱含みのカテゴリ・商品の扱い
現状で相場が弱かったり今後下落の懸念があるものとして、旧型の照明器具(蛍光灯タイプ)や旧規格の誘導灯などは需要が乏しく要注意です。こうしたものは通常の電材買取店では敬遠されるため、専門のリサイクルルートを探すか、思い切って処分することも検討しましょう。また、モデルチェンジ直後の旧モデル製品(照明器具やインバーター等)は今後値下がりしやすいので、早めに売るのが吉です。
まとめ売りの活用
買取店によっては複数点まとめて査定することでボーナス加算が付く場合もあります。「5点以上の一括売却で買取額アップ」等のキャンペーンを利用できるか確認しましょう。特にスイッチ類やコンセント類など細かい物は、できるだけまとめて出すことで交渉が有利になります。
まとめ
最後に、電材の買取市場は景気や素材価格に左右されつつも、基本的には需要が絶えない安定市場で、とりわけ未使用品は高い市場価値を持ちやすく、メーカー保証が残っていればさらに好条件となる場合もあります。現在の相場上昇局面を賢く活用し、不要な在庫を現金化することで、倉庫の整理と資金効率アップにつなげてください。今後、市況が変化した際には改めて動向をチェックし、適切なタイミングでの売却を検討しましょう。電材買取市場の最新情報を把握しつつ、是非有利な売却にお役立ていただければと思います。
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